スーツ生地の種類に拘ってスーツを選ぶ事なんてしてないしてないとかって言う人だって、それなりに夏物や間物、そして冬物と揃える位の事はしていらっしゃるでしょう。
だとしたら、一応それなりにスーツ生地の種類に拘って選んでいるという事にはなるものと思われます。
そもそもスーツはいかなるものであっても生地から作る訳じゃないですか。
つまり、スーツ生地がなければ話にはならず、その生地は様々な素材や製法によって種類が分けられています。
まあもっとも、最近はオールシーズン使える合成繊維で作られた安価なスーツも多数出回っていて、サラリーマンの強い味方になってくれていますよね。
スーツ生地はまず素材による種類の分け方というのがあって、これが季節に大きく左右されるものと思われます。
ちょっと意外かも知れませんが、季節を問わず最もオーソドックスなのがウール素材のスーツ。
というのも、スーツ生地に使用されるウールには、薄手のトロピカルウールと呼ばれるものや多の繊維との合成ウーなど、実に沢山の種類があるからです。
勿論、高級スーツになれば、100パーセントウールやカシミヤを混ぜたウールと行ったそれなりの素材が多く使用されています。
しかし、安価なスーツには、安価なスーツに相応しい種類のスーツ生地があって、太いウールにポリエステルなどを混ぜ合わせている訳です。
因みに、カシミヤというのはヤギさんの毛で、ウールというのは言うまでもなく羊さんの毛ですよね。
つまり、ウールとカシミヤの合成スーツ生地というのは、ヤギさんと羊さんが同居しているような種類の生地で、ふんわり暖かな高級素材です。
スーツ生地にはもう一つ、素材の他に製法による分け方というのがあります。
後、紡毛糸と梳毛糸という織り糸による種類の違いと言いますか、分け方もありますね。
それを一つ一つチェックし、分類して行くと、本当に沢山の種類が並んでしまうんですねぇ。
まあある程度は価格でスーツ生地の種類が決まって来る部分は否めませんが、やはり何も知らないのと、少し知っているのとでは随分違うでしょう。