ブラックダイヤモンドの加工技術

 

ブラックダイヤモンドは、その性質柄、天然とされていても、加工が施されていると考えた方がいいのだそうですね。

勿論これは全ての宝石に言える事で、磨かれて、カットされていない宝石などない訳ですから、加工されていない宝石などないという事にはなるでしょう。

ただ、単に磨いて軽く加工された程度で出荷されるブラックダイヤモンドというのはめったにないという事らしいんです。

そういうのは正真正銘の貴重品で、まあ普通には代えないだろうって父が笑ってました。

勿論、うちの父は宝石商でもなければ、ブラックダイヤモンドの加工技術を持っている訳でもありませんからね、ずぶの素人なんですよ。

で、そのときよく行っていたスナックのようなところで知り合ったブラックダイヤモンドの加工職人にこういう話を聞いたのだそうです。

そこで、そうした巧みな加工を施し、ブラックダイヤモンドとして仕上げられるもので、価格的にはそれほど高くはナイトされています。

さらに、ヨーロッパでは、黄鉄鉱という鉄鉱石を加工した黒ダイヤモンドが実に多く目立つとか・・・。

勿論、これぞ人工のブラックダイヤモンドで、正式にはマルカジットというそうですが、これがとても美しい。

その加工技術によっては、セレブが堂々と社交界の集まりなどに付けて行けるような宝石にも仕上げられるのだそうです。

という事で、うちの父はそんな素晴らしい加工技術のもと生まれたブラックダイヤモンドもどきを母にプレゼントしていました。

オランダから帰国する時のお土産で、何故か私には本物のダイヤモンドだったので、母がムッとしていたのを覚えています。

でも、今では母もその加工技術のすばらしさと美しさに満足、自慢のブラックダイヤモンドになっていますね。

でも、それではとても数が足りないので、他の色のダイヤモンドに放射線を当てて黒く変色させるんです。

こうして作られたのが放射加工によるブラックダイヤモンドで、一応天然石である事は確かでしょう。