ウォッシャブルスーツの繊維

ウォッシャブルスーツというのは、水洗いができるスーツとして人気ですが、その秘密は、特殊繊維にあります。
石油、天然ガスなどを原料として合成繊維の糸でウォッシャブルスーツは、作られています。
特に夏向きの2着目のスーツとして、ウォッシャブルスーツは需要が高く、夏場の人気は非常に高いです。
家庭の洗濯機で気軽に洗えるというのが、ウォッシャブルスーツの最大の特徴で、それに貢献しているのが、特殊な繊維なのです。
ウール製品だと基本、水洗いすると縮むのですが、ウォッシャブルスーツは、ポリエステルの繊維を上手く利用することで、縮まないようになっています。
ウールは水中で、うろこ状のスケールが開くので、繊維の摩擦抵抗が大きくなって、繊維同士がからみ合いやすくなりますが、ウォッシャブルスーツはその心配がありません。

ウォッシャブルスーツは、家庭の洗濯機でも洗えるよう、特殊な繊維のポリエステル糸で、しわを防止しています。
ウール製品が水で洗いにくい理由を解消しているウォッシャブルスーツは、樹脂によって繊維同士を接合させる、水中での移動を防止する防縮加工法を用いています。
繊維の表面を改質しているウォッシャブルスーツは、繊維の表面の摩擦抵抗を少なくするため、繊維同士をからみにくくする防縮加工法が基本となっています。
ウォッシャブルスーツは、ウール加工の問題点をクリアしていて、還元性薬剤を用いたセット加工を施しています。
耐久性の高い折り目付けが、ウォッシャブルスーツはなされていて、羊毛繊維が持つ多数のケラチン高分子鎖を、還元性薬剤で切断しています。

ウォッシャブルスーツは、デザイン面ではシンプルなデザインを特徴としていて、複雑な形状をできるだけ避けています。
ウォッシャブルスーツは、縫製副資材を使用することで、洗濯で肩パットや、裏地などが移動しないよう工夫されています。
副資材などのほつれ防止加工を活かしたウォッシャブルスーツは、形態変化しにくくなっています。
水はドライクリーニング剤より、粘性が高いので、ウォッシャブルスーツには、そうした工夫が配慮されているのです。